Ema Rie Works & Philosophy
エマ理永 そのワークと核をなすもの
All is past yet now and future.
The light gleams the hope,
the eternal moment.........
私の中の過去 それは遠く、人陰は見えない。
真っ白な雲がたちこめたなら、きっとそれらはたちまち螺旋の中で散ってしまう。
真紅の空、紫の鳥たち、輪になって遊ぶ子供たち、少女が見つめている。。
かすかに声が聞こえる。。「あなたはいつも見ている、そして感じている。」
いつも見ている、そして感じている。。?
暗闇があたりをつつみこむ。私は独り椅子に座り想う。
いままでにどれだけの時、どれだけの瞬間とすれ違ってきただろう?
ダンスを踊りながら、さまざまなドレスをまとった女性たちが、私を取り囲んでゆく。
皆は微笑みながらささやく『私たちは、あなたが来るのを、
何年もの間、待っていました。
そして、ようやく出会えた、しかし、それももう過去の事。。。』
彼女たちは舞いながらそして大小様々な粒子となって渦巻いて消えていく。
すべては過去しかし、未来であり、現在である。
そこに瞬く光、希望、そして、永遠なる瞬間。。。。
見上げると帯状の輪が、しきりと形を変え、広がっていく。
それと同じくして、空の色が幾重にも重なりあい変わっていく。
私は話しかけてみた「私の過去は、どこにあるの?」
..............
「あなたの過去は、未来にあります。そして、形を変え何度でも繰り返されます。」
年老いた紳士が遠くから、つぶやいた。
「あなたがこの世界から消えても、空に広がるあの輪のように、
何度でも形を変え繰り返されることでしょう。。。
すべての瞬間が永遠であるように。。。」
私は歩いた。。。その瞬間を感じとるために。
少女は微笑みながら見つめている。
今この時は、未来であり、現在でもあり、そして過去でもある。
美しいという言葉だけでは足りない何かがそこにあるのです 花嫁を祝福する人々の暖かい想い
世界が絶望しても、悲しみに泣いても、花嫁のいるその時、その瞬間は永遠です
私はファッションデザイナーとして、その想いに、もう一度心からの 希望を託そうと思います
美しき善きもの
その美しい花嫁をもっと美しく、心がふるえるほど
美しくしたいのです
女性は、本当に好きなドレスを着た時、輝くオーラを出します
それこそが、ファッションデザイナーの最初の夢、そして最後の願いです
世界が人間を信じられなくなった時、希望という言葉を忘れそうになる時でも―
左右のドレスは、中央のドレスの中の仕様を公開したもの
花嫁の微笑みは氷の心も溶かします私のドレス創りのあらゆる探究も、クリエイトも、その花嫁の微笑みのためにありたいと思います
そのしあわせにすべての人が触れられますように
エマ理永
このコレクションは 2001春夏 脳、心、コンピュータ&ファッションで 共にコレクションをしてくださった 今も心から尊敬してやまない 故 松本元博士に捧げます。