Ema Rie Works & Philosophy
エマ理永 そのワークと核をなすもの
2002 ART AND MEDICINE-MEDICINE AS
METAPHOR at[ICC]
芸術と医学展
ENSING CLOTH 感覚する服
ERI MATSUI+SINGO HARADA
HIROYUKI KAMIGUTI (M.D.,Ph.D.,Developmental Brain Sience Group,RIKEN Brain Science Institute)
エマ理永 + 原田慎吾
上口裕之
(理化学研究所脳科学総合研究センター発生分化研究グループ 医学博士)
Neuron 神経細胞
HIROYUKI KAMIGUTI
上口裕之
最も身近で、最も遠い身体・・・・そして意識。医学と、生命科学の進歩がその身体、意識について新たな答えと問いを投げかける。
そして、私は何?
質問それ自体。
服の特異な機能・・・・・他者が自己になる。
服の特異な機能。他者である服が自己と同化して自己の一部となって認識する・・・・をもとに、自己でありながら、他者として
想起する人間の構造、機能(神経細胞、DNAなど生命科学が私たちに教えるもの)を自己として感覚する。
それは、生命体の時間が分子レベルで起きる時間(光が30センチしか進まない)から、私たち自身が想起するものの多元性を感覚させる。
それはまた、私たちの想念が、言葉を産み落とす前に多層に湧き起こるものであることを、連想させる。
質問それ自体。私は何?
痛みと医療。生命体と人間。『脳』と脳が知覚する世界。
入り子細工が影響しあうパラドックス。
そして、矛盾は矛盾でなかったとしても、すべてが善と悪を超えた多次元であったとしても、
人間の痛みだけが、そこにある。
そして、また、医学への私の想念が多次元に多層に生まれ死ぬ。